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【起源は台湾原住民!?】マオリの人々、歴史、文化、土地

マオリについて知っていますか?

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マオリとは?

マオリとは、マオリ語で「普通」の意味です。

19世紀前半に、ヨーロッパ人がニュージーランドに入植してきたわけですが、その時、ニュージーランドに住んでいた原住民は、自分達とヨーロッパ人を区別する意味で、自分達のことを「Tangata Maori(普通の人々)」と呼び始めたのです。
それをヨーロッパ人が「Maori」と呼び方を省略したという経緯があるそうです。

マオリの人

マオリの人々は、いったいどこから来たのでしょうか?

マオリ人の起源は、5000年以上前に台湾を出発して南下してきたオーストロネシア語族の人々と言われています。

オーストロネシア語族は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ハワイなど太平洋を広範に移動していったとされています。

そして、約1200年前にニュージーランドに到達したオーストロネシア語族の人々がマオリ人なのです。

こうした背景から、マオリ人が話すマオリ語と、その他オーストロネシア語族の人々が到達した国の原住民が話す言語は非常に類似していると言われています。

マオリの文化

マオリの文化で特に特徴的なのは、ハカ、刺青、ハンギなどが挙げられます。

ハカ

ハカは、ラグビーNZ代表が試合前に披露することで世界的に有名ですが、戦闘前に相手を威嚇するダンスです。

刺青

刺青は、社会的地位や技能を表すための記号として男女問わず入れるものです。

マオリは海を崇拝しており、一人ひとりに海洋生物が割り当てられ、それをタトゥーとして入れる風習もあります。

しかし、最近では西洋文化との融合により、例えマオリ族であっても絶対にタトゥーを入れなければならないものではなくなっているそうです。

ハンギ

ハンギは、マオリの伝統的な食事です。

地面に穴を掘り、焼石を敷き詰め、その上に肉や野菜を入れて熱を通す調理法です。

マオリの歴史

18世紀後半、ヨーロッパ人の入植

マオリは、上述の通り、約1200年前にニュージーランドに到達したオーストロネシア語族の人々です。

その後、18世紀後半から19世紀前半にかけて、捕鯨やオットセイ漁、キリスト教の布教を目的にイギリスの人々が入植を始めます。

イギリスからの入植者は定住し、ニュージーランドで本国イギリスと貿易等を行い始めます。

1835年、独立宣言

イギリス政府は、よりイギリスの影響力を高めるため、ニュージーランドにイギリスの代表者の派遣も行いました。

しかし、この頃フランス人がニュージーランドの土地を買い始めたため、危機感を感じたイギリスは、1835年マオリの首長達とともにニュージーランドととして独立宣言を行いました。

1840年、ワイタンギ条約

マオリの人々は、1840年、イギリス側の提案により「ワイタンギ条約」に署名します。

この条約は、「ニュージーランドの全ての権力をイギリス側に譲る」という内容に署名させることが目的でした。

しかし、この条約は、条約締結経験のなさや、言語の壁を原因に英語とマオリ語で作成された条約内容が異なりました。

マオリ語版には、「権力を譲る」ではなく、「権力を共有する」と記載されていたのです。

また、「マオリの土地、森林、水産資源はマオリが管理する」と英語版にはあるものの、マオリ語版には、現物資産だけでなく、言語や文化なども保護される意味も含まれていました。

1975年、ワイタンギ審判所設置

ワイタンギ条約締結後、英語とマオリ語での解釈の違いや、マオリに対して保証されるべき土地や資源が条約通り保護されていない状態が放置されていたことを解決するため、1975年、ワイタンギ審判所が設置されました。

ワイタンギ審判所は、ワイタンギ条約の解釈差によって生じたマオリ族の不利益や、同じニュージーランド人でも人種的マイノリティであり先住民のマオリの人々に対するアハーマティブ・アクションについて訴えることができる審判所です。

裁判所ではないので、命令権はありませんが、国に対して勧告することができます。

その結果、土地、漁業権、公用語としてマオリ語を使用する権利、それらへの補償金などが先住民マオリへ返還された。

マオリの土地

上述の背景によって、マオリの人々にはニュージーランドの土地の一部が返還されました。

マオリの人々への大規模な土地返還が実施され終えた1995年時点で、マオリの土地はニュージーランドの総土地面積の約6%となりました。

元々マオリの人々の慣習では、個人が特定の土地を所有するという概念がなく、複数名の集団で土地を共有して使うという考え方でした。

そのため、ニュージーランド政府は、最大10名まで共同で土地の所有を認めています。

最後に

僕はドローンでニュージーランドの美しい風景を撮影し始めました。

Rapakiという地域で撮影しようと思い、そこで出会った人に「ここで撮影して大丈夫か?」と聞いたら、「ここはマオリの土地だから彼らから許可をもらわなければならない」と助言をもらいました。

一見、公共の土地に見えるところでも、実はその地域全体がマオリ所有の土地であり、私有地に該当するということがあります。

そこでは、何をするにしても土地所有者の許可が必要になるので、ニュージーランド観光に来る方々はご注意ください!

ちなみにマオリの土地はこちらのwebサイトで確認できます。

 

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