
2019年3月1日、就活が解禁
経団連がとりしきる就活解禁日の設定は、毎年のようにころころ変わってきました。
僕が就活していた時は12月に説明会、4月に面接が解禁されていました。
今はだいぶ後ろ倒しになったのですね。
今年は3月1日が説明会の解禁日です。
実は、就活解禁がされると毎年のように大学の後輩からOB訪問の依頼が来ます。
今年も早速OB訪問の依頼メールが届き、実際に会ってきました。
僕は、今の大学生がどんな考えを持っているのかとても興味があったので、質問しまくってきました。
きっと、「OB訪問」ではなく、「後輩訪問」という建付けの方が良かったかもしれません。
今の大学生がどんな就活をしていて、どんなことを考えているのか話が聞けたので、気になった点をいくつか共有してみたいと思います。
実際の就活、大学3年の夏から始まっていたらしい。
経団連に加入している自動車メーカーでさえ、夏に5日間のインターンシップを開催していたらしく、後輩君もそこに参加していたそう。
冬にも再度同じようなインターンシップがあり、そこに参加していると、面接時に特別枠が設けられ最終面接から始まるということらしい。
経団連の仕切りの形骸化は甚だしいですね。
これに気づいた経団連は遂に就活ルールを廃止しました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36281670Z01C18A0MM8000/
通年採用できるようになるので、リクルートなどの就活斡旋会社は、既に2021年卒むけに対して情報発信を開始しているそうで、いずれにしても学生採用合戦、採用の前倒しが続いているようです。
OB訪問の中身
後輩とざっくばらんに話をして聞いた中身がこんな感じでした。
どんな会社に入りたいのか?
彼は、父親の海外駐在で、幼いころにシンガポール、中学時代に中国に住んだことがあり、大学時代にスイスに留学をしていました。
そして車が大好き。
グローバルで、車好き。
この二つから自動車メーカーを希望しているということでした。
自分が描く将来のプランは?
「ずっと日本に住むつもりはないんです。」
とはっきり言っていました。過去の海外での経験から日本を俯瞰してみている感じでした。
何をしたいのか?
自動車が好きになった理由は、シンガポールに住んでいる時にエンツォフェラーリを見て、こんなに個性があって自分の物にしたいと思ったから。
それは、必ずしも高級車でしか実現できるものではないと思っており、デザインを含めた商品企画によって人々の車の所有欲を掻き立てるような仕事をしたいということでした。
他には、どんなところを希望しているのか?
商社を希望している。少なからず自動車に携わっているし、モビリティの社会で、これからの自動車利用・生産の変化の最先端に関わってきそうだから。
総合職採用で、配属されるまで勤務地・職種が分からないことに関してどう思うか?
勤務地は数年なら我慢できると思っている。
職種に関しても、最初から企画職でなくとも構わない。幅広い領域を知ることが後の企画の仕事に活きると思っているので、希望が通らなければ嫌だというわけでもない。とのこと。
彼が気にしていたこと
会社の文化で他社と違うところはどこか?
海外に行けるのか?
社員の特徴は?
経営戦略をどう思っているか?
あとは、内部の実態を聞かれました。
OB訪問後に感じたこと
希望に満ちた彼の顔を見ていると、どこまで赤裸々に語っていいのかとても悩んだのですが、言葉を丁寧に選びながら、僕が感じたありのままを伝えてあげました。
とても魅力的で、優秀そうな学生だったので、彼はきっと内定をもらえるでしょう。
彼を受け入れる企業は、内部の実態にガッカリされないよう、たくさんの配慮をしてあげないといけません。
彼のように積極的にOB訪問をして、会社内外の情報を取りにいけるような人材は、企業に入ったあとも外の企業の情報を仕入れて、比較を続けるはず。
簡単に他の会社に移れちゃいます。
社員は自分がもっと活躍できるフィールドを見つけたら動くべきだし、企業は囲い込みたいなら社員をもっともっと大切にしないといかんですなー。