
説明会やセミナーと並行して書くことになる履歴書とESは、時間的にも体力的にも取り組むのが大変になります。
僕が就活していたのは数年前で、手書きが基本でした。
しかも、A3白紙の紙にあなたが学生時代頑張ったことを自由に記述してくださいというようなお題も結構ありました。(たしかサントリーだった気がする)
今ではエントリー時の履歴書やESの提出は電子化が進んでいるかもしれませんが、根本的なポイントは変わらないと思いますので、ご説明します。

履歴書
ポイント①:書き方だけはしっかり常識を踏まえ、あとは自由に書く。
僕は、書店に売っている就活手引の類の本は、基本的に読みませんでした。
ただし、履歴書の書き方だけは、ちゃんと確認しました。
これは本じゃなくても、ネットでも確認できるます。
なぜ確認する必要があるのか。
それは、履歴書が、ESと違い基本事項を管理するための書類だからです。
応募者に基本ルールを守ってもらう前提の書類で、統一された形式に記入してもらうことで管理しています。
これが自由に好きなように記入されては、何千人、何万人という学生の応募に対応する人事担当の方の余計な工数をとってしまう可能性があります。
だから、基本ルールにのっとって書きます。
ポイント②:休学して何かに取り組んだ場合は、それを経歴に書く。
僕自身が当事者だったのですが、休学をした方は、履歴書の経歴にどう記入すればいいのか迷うと思います。
僕は、休学して、留学したことを記入しました。
その後の面接で、面接官は、履歴書に一応目を通します。
ギャップイヤーがある場合、当然なぜか気になるはずなので、あらかじめ分かるようにしてあげるほうが、不明な点が消えます。
場合によっては、面接の話のネタにもなるので、是非書きましょう。
ES
ポイント①:「ESの書き方」関連の書籍は絶対に読まない。
僕は、「ESの書き方」のような本を読むと無個性のESが出来上がると思い絶対に読みませんでした。
企業がESを課す理由は、あなたについて知りたいから。
他人からの入れ知恵に従って書く文章は、オリジナルのESではありません。
大企業であればあるほど、近年では業務のアウトソースやシステム・ロボットへの置き換えを推進しています。
なので、求められる人材はマニュアルに沿って動くオペレーターではなく、自らのオリジナルの考えで変化を起こせる人材です。
ESの時点で他人の意見に従っているようでは、全く面白くなく、何千・何万と応募されてくる書類の中に埋没してしまいます。
どんな形でもいいんです。
常識に縛られず、自己分析して整理された自分が最も上手に伝わる文章・単語・表現を使いましょう。
もちろん前提として、伝わる文章は論理的な文章です。
ロジカルに誰が見ても理解できる文章・単語・表現を心がけてください。
ポイント②:ネタを3つほど用意しておく。
ESには、学生時代に頑張ったことを書かされることが多いです。
私はエピソードを3つ用意し、応募する企業に合わせて使い分けていました。
要したエピソードはゼミ・留学・バイトの3ジャンルで、使い分けはこんな感じでした。
- ゼミ→真面目さを評価してくれる企業
- 留学→挑戦心を評価してくれる企業
- バイト→チームワークを評価してくれる企業
私が希望していた企業は、企業説明会でも「挑戦」を前面に打ち出してアピールいたので、留学エピソードはマストで使いました。
二つのエピソードが求められている場合は、それぞれの企業風土を読み取って使う。
これに徹しました。
ポイント③:エピソードの全てを書ききらない。
ESで書いたエピソードは基本的に面接で深堀りされます。
なので、僕は、頑張ったエピソードの全てをESに盛り込むことはしませんでした。
その代わり、面接で質問してもらえるように誘導できるような文章にして、実際に質問が来たら頑張ったエピソードの核心を答える。
エピソードのほとんどは、ある状況に置かれる→自分が何かを感じる→行動する→結果が出るという順序のはずです。
そのうち、最初の「状況」の詳細は書かず、面接のタイミングになって初めて、自分の言葉でエピソードとして答えていました。
頑張ったエピソードではありませんが、上記の構造を簡単な例で表してみます。
以下のAとBのエピソードをそれぞれ読んでみてください。
A「私は台湾留学で、日本と比較すると家族間のコミュニケーションが大きく異なると感じた。愛情を直接表現する文化があり感動した。帰国後、気恥ずかしいけど親に愛していると伝えたら、涙してくれた。」
B「私は台湾留学で、日本と比較すると家族間のコミュニケーションが大きく異なると感じた。現地でできた友人が旧正月に私を田舎の実家招待してくれたので伺うと、日本とは比べ物にならないくらい親戚一同が揃っていた。また、そこにいる皆、親が子に、子が親に対して『我愛你(愛している)』と直接伝えており、家族の愛情に対してとても敏感な私は、家族であれ、愛情を直接表現する文化があり感動した。帰国後、気恥ずかしいけど親に愛していると伝えたら涙してくれた。」
僕がESで書いていたのはAです。
Aでは、なにを元に家族間のコミュニケーションが異なると感じたのか、情景が浮かんできませんよね。
だから、面接官は気になって質問してくるのです。
質問が来たら、実体験に基づく詳細なエピソード答える。
面接官の疑問は解消されるし、「家族の愛情に敏感」という言葉に反応して、更に次の質問が飛んできます。
「なぜ家族の愛情に敏感なのですか?」と。
次いでそれに回答し、自分を知ってもらうということを繰り返す。
これで会話のキャッチボールをし、自分を知ってもらうようにしてました。
会話のキャッチボールを繰り返すと、深堀りが繰り返されます。
ゆえに、面接で困らないためには、一番最初に申し上げたように自己分析をどこまで深くやるかが大切ということです。
キャリアセンターに添削は一度も頼まなかった。
理由は特にないのですが、キャリアセンターに添削はしてもらいませんでした。
でも、友人には頼みました。自分のことを知っている人に読んでもらい自分の個性がちゃんと伝わっているか、そして客観的に見て内容がロジカルで伝わるかを検証してもらい、仕上がりは大変良くなりました。
ただ、ESを書く前にアドバイスを求めてたりするのは避けたほうがいいと思います。
まさに無個性化してしまうと思うので、一度書ききってからアドバイスをお願いすべきと思います。
まとめ
一番良いのは、自分を最適な表現で伝えるという事です。
それが実現できれば良いのです。
書き綴ってきた内容はあくまで私に合っていた方法なので、読者の皆様に合うかは分かりませんが、参考の一つにしていただければ幸いです。
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