日本人アニメーターは中国に行ったほうが好待遇!?日本のアニメ市場、中国のアニメ市場、アニメーターの待遇

はじめに

日本が世界に誇るお家芸といえば、アニメが筆頭に挙げられると思います。

2016年、映画「君の名は」は125ヵ国で配給が決定され、全世界での興行収入は2億8,100万ドルを超え、日本のアニメ映画史上歴代1位です。

僕の友人で日本に来ている留学生(特にアジア系)は、小さいころから日本のアニメを見ていて日本に対して興味を持ったという人が多かったと記憶しています。

そんな日本が世界に誇るアニメですが、先日、新人アニメーターの平均年収は110万で1日11時間労働という記事を読みました。

そこで、アニメ市場についてちょっと調べ、アニメーターの待遇について考えてみたいと思います。

日本のアニメ産業市場

日本のアニメ産業の市場規模は、2012年以降、年約10%以上の成長率を示しており、2016年およそ2兆円に達しています。

世界でアニメ人気が爆発したことが伸びをけん引したのでしょう。

(ソース:https://aja.gr.jp/english/japan-anime-data

中国のアニメ産業市場

ちなみに、中国のアニメ産業の市場規模は、2015年時点の予測で、2017年に1500億元(2兆4000億円)とされていました。

中国のアニメ市場規模が日本と同等、もしくはそれ以上になっているということです。

これは、日本がアニメを制作を中国に発注していたのに加えて、中国当局による海賊版の規制開始、デジタルストリーミングサービスによる消費拡大、日本のアニメプロデューサーの元で学んだ中国人アニメーターが国内向けに内製のアニメを活発に製作していることが要因として挙げられています。

(ソース:https://www.quora.com/If-Japan-stops-producing-anime-and-manga-altogether-which-country-will-take-its-role-as-the-second-producer-of-manga-and-anime

ドラゴンボールに熱狂する外人の反応からみるアニメ人気

僕もよくyoutubeでアニメ動画を見ているのですが、関連動画で出てきたこの動画に驚きました。

南米の国(かな?)でパブリックビューイングでドラゴンボールを見ているんですが、日本ではありえないくらい熱狂しています。

「イェエーーーーーース!!!!フリーーーーザーーーー!!!」みたいな声があちこちから聞こえてきたり、悟空コール、フリーザコールが始まったり、しています。

まるでサッカーの試合でも見ているかのように感情丸出しでアニメの世界に入り込んでます。

子供だけでなく、おじさんも、女性も熱狂して見てるのが何とも面白い!

世界のアニメ市場が伸びているというのが、肌で感じられる動画だと思います。

(4:20~悟空コール、19:17~フリーザ様登場で飛び跳ね熱狂、20:10~ガッツポーズ)

アニメはどこで作られているのか

ここまでの話だと、日本のアニメが世界で大人気!と聞こえるかもしれませんが、「日本のアニメ」と呼ばれるものは、実は日本以外で作られています。

特に、中国や韓国が多いらしい。

中国でアニメ製作会社を興した方の話を読むと、中国は、アニメに対する投資意欲も、日本と大きく異なり、非常に積極的とのこと。

中国はアニメ投資に積極的な姿勢

「日本では導入から原作の有無や『売れた場合の数字の見込みは?』と聞かれることが多いです。要はリスクを小さくしたいという安心感が求められます。一方、海外では『いくら欲しいのか?何が必要なのか?』という質問から始まり、『おもしろいことをやれるならやろうぜ』といったスタンスなんです。もちろんビジネスなので損得も考えてのことですが、会社のネームバリューとは関係なく、対等に話を進めてくれるため、門戸は広いように感じます。明け透けに話せることも自分には向いている気がします」

https://news.yahoo.co.jp/byline/hasegawatomoko/20180802-00091603/

アニメーターの待遇

あまり知られていないと思われるアニメを作るアニメーターの待遇はどうなんでしょうか。

日本のアニメーター

日本のアニメーターは、待遇面でかなり苦しく、長時間労働・低賃金のよう。

アニメを放映するとなると、結局メディアを介する必要があり、多くの場合、版権がメディア側のものとなり、アニメーターは原画分のみしか受け取れない・・・ということがあるみたいです。

・新人アニメーターの平均年収は約110万円(業界全体でも約333万円)
・1日の平均労働時間は11時間。月間の休日は平均4日
・イラスト1枚の単価は約200円

実は、アニメーターの多くはフリーランス(個人事業主)として働く。出来高制で描いた原画分の収入のみを受け取る構造になっているのだ。

アニメ制作の際はテレビ局、出版社、広告代理店などからなる”製作委員会”が発足されるが、グッズ販売等による収益は、すべて製作委員会に出資した企業の元に入る。どれほどヒットしようと、アニメーターの報酬額は変わらない。

https://news.careerconnection.jp/?p=48133

中国のアニメーター

一方、中国のアニメーターの待遇は良好。

旺盛なアニメ需要に対して、中国人アニメーターが不足しており、好待遇で迎え入れられているおり、日本で働いていた中国人アニメーターが帰国して好待遇のアニーメーター職に就いていると述べられています。

どうしてもアニメ日本で下積みを重ねるよりも、中国なら即戦力として頼られるのであればやりがいもあるはず。

日本人の優秀なアニメーターも、中国語という言語の壁を乗り越えれば、活躍の場があり、人材の流出も懸念されるのでは?

中国国内のアニメーターに対する待遇も今までにないほど高まっている。林氏によれば「中国ではアニメの質に対する要求のレベルが日本ほどではないこともあり、“仕事量”と“収入面”で余裕が出来ています。実際、大手のアニメ会社に務める優秀な原画マンだと、不動産が高騰するなか短期間で自宅を購入できるほど待遇が改善されているそうです。そしてその中には、日本でアニメ制作を勉強し、かなりの技術を身につけたものの、日本ではカツカツの生活していた中国人アニメーターもいます」とのこと。彼らほど日中アニメーターの“待遇差”を実感した者もいないだろ。

また、中国では人材不足が深刻なため引き抜きが乱発。優秀な人材を引き抜かれないよう、中小規模の制作会社も大手と同等以上の給料を出しているようだ。「そういう状況だから、日本でアニメ制作を学んだ中国人アニメーターは、日本に留まるよりも、帰国するほうが生活面で遥かに安定するというジレンマがあります」と林氏。

https://www.oricon.co.jp/special/50511/

まとめ

アニメーターは、プログラマーのように、外国語で多少の意思疎通が図れれば、仕事が可能な職種だと思っています。

需要が旺盛な国ならそこそこ技術があれば受け入れてもらえるというのは、日本の寿司アカデミーで寿司職人になるコースを3ヵ月受講して、海外で寿司屋を開く人がいることが証明しています。

そう考えると、今後、日本人アニメーターは、需要が高くて待遇の良い国で働くITエンジニアと同じように、需要が旺盛で実績を多く作れる中国で活躍する人が増えるかもしれません。

日本にいるとアメコミくらいしか海外製のアニメを見ることはありませんでしたが、そのうち中国製のアニメが日本で放映される日が来るのかも。

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